
大きい声が出せない……人前でうまくしゃべれない……緊張して声が震えてしまう……
実際、私がトレーニングを行っている生徒さんでも、このような悩みを持って、ボイストレーニングをやってほしいと来られた方はたくさんいらっしゃいました。
歌声、話し声、どちらにも共通していて、そしてとても密接に関わってくるものがあります。
それは……「メンタル」です。
人は「メンタル」の状態によってものすごく影響を受けます。
体が思うように動かなかったり、目の前が真っ白になってしまったり、声が出なくなってしまったり……
「緊張」というのはその代名詞的な存在といってもいいでしょう。
歌を歌う前に緊張する人、スピーチをしなければいけなくて緊張してしまう人、どちらも結果うまくいかなくて悩んでしまう。
そしてそのうまくいかなかったことが悪いイメージとして残ってしまい、また同じような場面で失敗してしまう。
まさに、負のスパイラルです。
当然、技術的な歌声の出し方、話し声の出し方、とはレッスン内容が異なります。
内面的な部分の話になるので、かなりデリケートで難しい分野です。
例えば、大きい声が出せないという生徒さんがいたとします。
技術的なボイストレーニングを行い、すでにその技術はある程度習得したとします。
しかし、いざ声を出そうとしたとき、このメンタルの部分が邪魔をして、せっかく練習したことが出せない。
こんな時、「君はもう大きな声が出せる身体になっている、あとは気持ちの問題だからがんばってね^^」
……
いやいやいや、それで終わり!? 結果大きい声出てないけど!?
こうなりますよね。
これではよくない、だから私もこの分野を勉強しなければいけない、そう数年前に考えました。
本日、この記事でお伝えしたかったのは、「声」というものは技術的な話だけでなく、「メンタル」とかなり密接につながっている、だからお悩みの問題によっては、技術的なレッスンをしてもあまり効果が得られない可能性がある、ということを知っていただきたかったのです。
今回の記事で、私のボイストレーニングの考え方というか分野をすべてお伝えしました。
ボイストレーニング(歌)
ボイストレーニング(話)
あと、ボイストレーニングと言っていいのかわかりませんが「メンタル」のトレーニング。
今後、今までの話を踏まえて、もっと具体的に中身に入っていこうと思います。
では、また次回!