
歌を歌うための発声、話し声の発声、この2つの発声方法は似ているようで違うよ、というお話は以前少しだけ触れました。
本日は、歌を歌うときの「歌声」についてお話します!
歌声と聞いてどんなイメージがわきますか?
あ~♪ あ~♪ あ~♪
文字で書くとこんな感じでしょうか。
難しいことはありません、歌うための声ですね。
しかし、歌ってひとくくりにしても色んなジャンルがありますよね。
ポップス、バラード、ロック、パンク……
細かく分類するとものすごい数になります。
そして、そのジャンルによって発声方法が変わってきます。
歌いたいジャンルや好みによって変わっちゃうんですね。
なので、細かく言えば、「歌声」もそのジャンルによって変わります。
ただ、その細かい歌声の違いは、次回に回し、
今回は歌のジャンルをあえてひとくくりにして、話声と歌を歌う声の違いを説明します。
音程
話し声というものは、イメージが付きやすいと思います。
普段会話で話している声ですね。
歌声は先ほどお話した、歌っているときの声。
さて、この違いは何でしょうか!?
……
かなーり、おおざっぱに言うと、
音符にのっけているか、いないかです。
厳密にいえば、話声も音符に乗っています。
しかし、音符にのっけようとして話す人はおそらくほとんどいませんよね?
普段から音符にのっけて話しているぜ! っていうロックな人がいたらごめんなさい。
そのため、話し声に関しては、音程を気にする必要はあまりないです。(用途によっては高低は出てきます。その話はまた今度)
逆に、歌声は音程に乗せて発声する必要があります。
さらに、最近のJ-POPであれば、ほとんどが、話し声では使わない高い音程が必要になります。
なので、歌のボイストレーニングで堂々1位のお悩み(当社比)は、「高い声が出ない」「高いキーを出したい」ですね。
話し声と歌声が発声方法が違うとはいえ、普段話し声で使っている、キーであれば、大体問題なく出すことはできます。
ただ、普段出していないキーになると、そもそも出し方を体が覚えていないので出すことができません。頑張って出したとしても、きれいな発声とは程遠い声になってしまうのです。
これが、歌声と話し声の違いの一つ、「音程」ですね。
響き
歌声として聞いていて心地よい響きをだすためには
5つあるといわれている「共鳴腔」に響かせて発声することが重要になります。(この共鳴腔ついてはまた別の記事で詳しく書きます)
この共鳴腔を使うことにより、響きを増し、迫力のある、時にはしっとりとした「歌声」を出すことができるのです。
話し声も共鳴腔は当然使うのですが、歌声ほど意識はしなくてよいです。
大きな違いとしては、この2つになります。
そのため、ボイストレーニングをする場合は、歌声を鍛えるのか、話し声を鍛えるのかでトレーニング方法が異なるというわけです。
「声」を鍛えるため、ボイストレーニングをしたい!
そう考えたあなた!
歌声を鍛えたいですか? それとも話し声?
自分にあったトレーニングを行いましょうね!