
昨日お伝えした、状況にあった話し方、声の出し方。
今日はそのトレーニング方法をご紹介します。
昨日のお話したあなたのおかれている状況は……
②あなたのこのスピーチで目指す目標は「さわやかのイメージ」を聞いている人に与えること。
でしたね。
なんのこっちゃ!?ってかたは、昨日の記事を読んでいただけるとお分かりいただけます^^
そして、技術的な要素としてやることは、
①声のトーン
②テンポ
③声の方向
この3つです。
①声のトーンのトレーニング
今回は「さわやかなイメージ」という前提があるので、出したいトーンとしては、「高めの声」です。
ただ、注意していただきたいのは、「高い」といっても、この高さは「あなたが普段話している声よりも少し高い」くらいで良いです。
無理に高くする必要はない、ということです。
そして、「高い」といっても音程は気にしなくていいです。大丈夫、結果普段よりも高い声が出るようになります。
では、まず普通に声を出してみましょう。
さわやかさとか、声の高さは意識しなくてよいです。
はい、いきますよ! どうぞ!
「あ~~~~~~~~~~~~~~~~」
どうですか? 普段の地声、出てますか?
今の声、覚えておいてくださいね!
では、今度は声ではなく息を出してみましょう。
息を吸います……あ、腹式でやってくださいね。
そして、はきます!
「ス~~~~~~~~~~~」
このス~~~っていうのは、そうですね、ガス漏れをするような感覚で、上の前歯に息を当てて、「ス~~~~~」と出してみてください。
もう一回行きますね。
息を吸います!
目いっぱい吸ったら……前歯の歯の裏側に当てて、ガス漏れをする感じで……はきます!
「ス~~~~~~~~~~~~~~~」
キレイにはけましたか? 空気が身体から流れていく感じです。
さぁ、本番!
今のと同じことをやります。
唯一違うのは、「はいた息に声の乗せるイメージを持つ」ということだけです!
やってみましょう! あ~と声に出してみてください。いきますよ!
せーの!
「あ~~~~~~~~~~~~~~~」
……どうでしょう
さっきやった「あ~~」とは違う、腹式からつながった、響きのある「あ~」が出たんじゃないでしょうか。
あまり効果が分からないという人、いらっしゃると思います。
すぐに効果がでなくても、この、「はく息に声の乗せる」というトレーニングを数日間やってみてください。
必ず効果は表れます。
やることは同じです。
「あ~」、を「よろしくお願いします」に変えるだけです。息の流し方や、腹式呼吸は変わりませんよ!
いきましょう!
せーの!
「よろしくお願いします!」
OK!
では仕上げです。
今やったのは、トーンというより、正しい発声方法です。
なので、実は今までのトレーニングは声のトーンは関係ありません。
発声の土台の部分のトレーニングです。
なので、すべてに通じます。ぜひ毎日と言わないでも、気が向いたとき、お風呂に入っているときなど、トレーニングしてみてください。
で、さわやかさを出すためのトーン。
いままで声を出しているとき、声はどこから出てましたか?
……
「どこって、口からに決まってるじゃないか(´Д`)」
正解! 素晴らしい!
普段話す、いわゆる地声は、口からまっすぐ出す感覚がよいです。
では、次です。
「声を眉間から出してみましょう!」
え、眉間から声なんて出ませんか?
その通りではあります。
ただ眉間の方を響かせることはできます。
そのために、眉間から声を出す感覚が分かりやすいかと思います。
行ってみましょう!
せーの!……
「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~」
難しければ、さっきやった息を出す「ス~~~~」っていうブレストレーニングをやってみてください
このとき、眉間から声を出すイメージで息を流します。
ではどうぞ!
「ス~~~~~~~~」
もうやることはお分かりですね。
この「ス~」に声を乗せます!
どうですか?
きれいに眉間に響いて出ましたか?
そして結果、声のトーンが上がっていませんか?
そう、これがトーンの上げ方です。
高くしようとするのではなく、結果高くなることが重要です。
そのために、眉間の方に響かせるという技術をぜひ習得してみてください。
いきなりは難しくても焦る必要はありません。
コツコツやれば、必ず感覚はつかめてきます。
声は誤った出し方で頑張って出しすぎると、喉を傷めてしまうかもしれません。
ただし、さっきやったブレストレーニング(ス~~~ってやつ)は喉を傷める心配はほとんどありません。
まずはブレストレーニングで発声の基礎である、息の流し方をマスターすると良いかもしれません。
……今日も長めになってしまいました。
本当は、3つ全部書く予定だったのですが、どうも熱が入るといけませんね。
②テンポ、③声の方向についてのトレーニング方法については、また次回ご紹介します。
では、お楽しみに!