
歌、話し声、どちらも良い声を出すためにはトレーニングが必要です。
でも、「マンションの一室だから……」「一軒家だけど横の家との間隔があまりなくて」「木造賃貸アパートでテレビの音さえダダ漏れの環境なので……」
発声練習は声を出します。
そのため、練習はしたいのに、近所迷惑が……、クレームが……、というのは誰しも考えます。
ちなみに私は「木造賃貸アパートでテレビの音さえダダ漏れの環境……」でした。
何かいい方法はないだろうか……。
本日は、こんな悩みをお持ちの方に、お勧めしたいトレーニング方法があるので、ご紹介したいと思います。
それは……
ブレストレーニング
前の記事でも触れましたが、「声」というのは「肺」に取り込んだ空気を外に吐く際、「声帯」を振動させることによって出す「音」です。
その音を、口や鼻や、その他色々なところを使って「調音」し、「言葉」に変えます。
つまり、「息」「呼吸」というものが、「声」にとってかなり大事であり、この「呼吸」がうまくできないと、結果良い声も出ないということになります。
なので、この「息」を自在に使えるようにトレーニングしましょう、というのが「ブレストレーニング」です。
では、早速行きましょう!
①ロングトーンブレストレーニング(これ、私の造語だと思うんで、ほかの方に言っても通じませんのでご注意を!)
まず、息を吸います。
……限界まで吸ったら、
はきます……
ス~~~~~~~~
あ、腹式呼吸、覚えていますか?
腹式呼吸のやり方がわからん!って方は、以前書いたこちらの記事を読んでいただけるとわかると思います。
ではもう一度。
今度も同じ動きなのですが、時間を計ってみましょう。
時間を計るのは、はく息の時です。
息を限界まですって、限界まではく。はく時は、上の前歯裏あたりに息をあてて、ガス漏れするように「ス~~~~」と音をだしてはいてみてください。
出す息の量は、多すぎず少なすぎず……自分にとって適当な量で良いです。
では、行きますよー!
息を吸ってー……
限界までいったら、時間を計りながら……
はきましょう!
「ス~~~~~~~~~~……」
きつくなったときが肝心です! まだはける! 腹筋を使って限界まで!
……
……どうでしょう? 何秒くらいできましたか?
とりあえずの目標は、男性:20秒 女性:15秒を目指しましょう!
もう余裕で超えてるよ! っていう頼もしい方は、その記録をもっともっと伸ばしましょう!
長くて困ることはないです(^^♪
そしてもう一つ
さっきの「ス~~~」って伸ばすのとは逆に、短く「スッ!」「スッ!」とキレよくはきます。
このときおなかの動きは、はくと同時に、ベコッとへこみます。
さぁ、いってみましょう!
今度は時間とか気にしなくてよいです。
自分のペースでよいので、なるべく短く! 鋭く! 勢いよく!
「スッ!」 「スッ!」 「スッ!」 「スッ!」 「スッ!」
……
どうでしょう? できましたか?
私の経験上、ロングトーンブレスは皆さん結構できるのですが、このスタッカートブレスは苦手な方が多いです。
ぜひ挑戦してみてください!
この二つが発声をするためのいわば土台です。
この息の声を乗っければ、しっかりとした発声になります。
もうおわかりですね!
ロングトーンブレスは、「長く」「安定した」発声をするための土台作り
スタッカートブレスは、「強く」「キレのある」発声をするための土台作り
そしてこのブレストレーニングの一番良いところは、息を出す音しかしないので、近所迷惑を気にしなくてよいところです!
とっても良いトレーニングなので、参考にしてみてくださいね(^^♪