耳を鍛えること、耳が良いとは?

日、ボイストレーニングを行っているときに、こんなことを聞かれました。

「よく耳を鍛えろって言われますが、耳ってどうやって鍛えるんですか?」

 

……

 

確かに、よく聞く単語ですよね。

「耳を鍛えろ!」「耳が悪いやつは成長できない!」

私も言われたことがあります。

今回は、その耳を鍛える重要性と、その方法もお伝えします。

あ、今回の耳のお話は、「歌」「話し声」どちらも共通していますよ!(わかりやすいよう曲を使ってご説明はします。)

あと、耳が良い=遠くの音もよく聞こえる、というような耳鼻科的な話でもないですよ!

聴くということ

人の耳はとってもよくできています。

私はお医者さんではないので、耳の詳しい構造とかはわかりませんが、「聴きたいものを聴くことがある程度できる」ようになっているようです。

例えば、何でも結構です、曲を流してみてください。

そして可能であればヘッドホンやイヤホンで聞いていただけるとよりわかりやすいです。

 

「♪~~~♪~~~♪」

 

では、その曲の楽器の一つに集中してみましょう!

とりあえずわかりやすく、ドラムに集中しましょう。(今流された曲がドラムがない曲だったらすみません^^;)

……どんなテンポでドラムがたたかれていますか? 音の強弱はどうですか?

 

……

 

はい、OKです! いったん曲を止めてください。

普段何気なーく聞いていた曲だったとしても、「この音に集中しよう!」と意識したらとっても良く聴くことができたと思います。

これが「聴く」ということです。

耳を鍛える方法

さぁ、もう一度曲を聴きましょう!

と、その前に。

あなたは今歌声で悩みはなんですか? 悩みでなくてもよいです。もっと伸ばしたい部分はなんですか?

 

……え? 喉の力が入ってしまって高音がきつい? 高音をキレイに出したい?

わかりました!(残念ながら私のPCのスピーカーからあなたの声は出てきませんので、そういうことだと思ってください^^;)

 

では今度は、ボーカルの声を聴きます。

その時、その曲を歌っているボーカルが高音を歌う際、喉の状態がどうなっているかを歌う声から読み取ってください!

 

いきますよー

 

「♪~~~♪~~~♪~~」

 

……高音を歌うとき、喉の力は入っていますか? 喉の奥の共鳴腔は確保されていますか? 息は上、鼻や頭の方にキレイに流れていますか?

……

OK! 一回止めます。

 

どうですか? 聴き取れましたか?

最後に、同じ部分をもう一度聴きましょう。

最後は、声を出さなくて良いです。自分も歌っているつもりになってください。

さっき聴き取ったボーカルの喉の力の抜け方、共鳴腔の確保、息の流れ、その辺を自分に置き換えてください。

 

声は出さなくてよいです。

強く、丁寧に、曲を聴きながら、イメージしてください!

 

いきますよー!

 

「♪~~~♪~~~♪~~」

 

無駄な力みは入ってませんか? 共鳴腔は確保できてますか? 息はキレイに流れていますか?

 

……

 

……

 

OK! 素晴らしい! バッチリできましたね! できた気がします! できましたよね!

今やったことが、曲を聴き、耳を鍛える方法です。

実は、最後の方にやったイメージは耳を鍛えるトレーニング+声を出すイメージトレーニングも混ぜてます。

すごく大事で効果抜群のトレーニング。

できれば毎日やってほしいです!

 

どうでしょう、もうわかってきたと思います。

 

まとめると

 

「耳を鍛える」とは、「狙った音をより正確に、より細かく分析して聴くことができるようにする」こと

 

「耳が良い」というのは、「聴きたい音をより正確に、より細かく分析して聴くことができる」こと

 

これを指します。

そして、「より正確に、分析して聴いた音を、自分が声に出す」

このときに、「自分の発声した声がその分析した、狙った声になっているか」これも聴く必要があります。

(但し、これは耳だけでなく、その狙った声を出せるように身体の使いかたも重要になってきます)

以上のようなことがあるため、「耳が良くないとだめだよ!」「耳が悪いやつはうまくなれないぞ!」とか言われちゃうんです!

 

今回は耳についてお話しました。

わかりやすいよう、歌声でお話しましたが、話し声も同じことです。

「話し声が素敵なあの人は、どこに響かせて、どういう息の流れで声を出しているんだろう」を聴き、

自分が出した時に自分が理想としている声が出ているかを聴く。

 

使い方は一緒ですね^^

ぜひ、ボイトレの中に「耳トレ」も入れてみてくださいね!

 

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