力を抜く、力まない発声とは?

を出すときに力が入る

脱力して声を出さないと良い声は出ない!

でも大きな声を出したり、高い声を出すときにどうしても力が入ってしまう。

どうしたらいいんだ・゜・(ノД`)・゜・。

と、お困りの方は結構いらっしゃいます。

本日は、脱力って? そんなお話をしようと思います。

 

脱力は必要?

「脱力脱力っていうけどさ、本当に必要なの?(´Д`)」

結論を先に言っちゃうと、脱力は必要です!

ただし! 全てにおいて力を抜くわけでもないです。

 

( ゚Д゚)??

 

意味がよくわからないですよね^^;

以前、こんなことがありました。

 

私がトレーニングを受け持った方で、その方は、高音を発声する際、首回りや下アゴなどの緊張がかなり激しく、脱力を目標として発声練習をしている時のことでした。

「先生、脱力ということがいまいちわかりません……」

 

私「どういう部分がわかりずらいですか?」

「脱力したら声でなくないですか?」

 

……

 

なるほど!

これは私の落ち度でした。

 

私の中では、「発声する際に不要な力みをとりましょう」という意味で使っていましたが、この方の中は、

「脱力~、全て脱力~」と声を出すための筋肉まで脱力しようとしていたということです。

 

伝え方って難しい!

戻りますね、つまり、発声トレーニングでよく出てくる「力を抜きましょう!」というのは、「発声に余分な力は抜きましょう!」という意味です。

脱力の効果

力が抜けると何がかわるのか

これについては、よく楽器に例えられます。

太鼓が分かりやすいと思いますので、太鼓を思い浮かべてください。

太鼓を強く叩きます!

 

ドンッ!

 

とかなり音が響きますよね。

では、その太鼓の叩いている部分を手でおさえて叩くとどうですか?

 

ボスッ ボスッ

 

音は響かなくなりましたよね。

ではあなたにあてはめます。

 

「声」は「音」です。

 

身体は声という音を出す楽器だと思ってください。

そして、音が出る場所、「声帯」です。

そして声帯でできた音を響かせるため、共鳴腔や身体のいろんな部分を振動させます。

では、この振動する場所に力が入っていたら……太鼓のたとえで言うと手で押さえたまま音を出している状態になります!

 

もうお分かりですね、余分な力が入る=音が響かない、ということです。

さらに、音が響かないため、無理に大きな声を出そうと、さらに力を入れてしまいます。

これを頑張りすぎると……楽器が壊れてしまうかもしれませんね。

それだけは避けなければいけません!

なので、力を抜くということはとても重要であり、必要なことなのです。

 

 

今日のまとめ

①発声でいう脱力とは、「発声をするうえで必要でない筋肉の力を抜くということ」

②脱力ができないと音が響かない、そればかりか無理をして楽器が壊れてしまうかも。

 

脱力のトレーニングは次回記事にて!

前回書いたハイラリンクス改善のトレーニングとあわせてやると効果的です。

では、次回をお楽しみに!

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