
本日の記事も今日のレッスンの一コマより
生徒さんよりこんな悩みを相談されました。
「トレーニングを始めたばかりの頃は自分でも成長が見えて良かったのですが、最近成長しているかどうかわかりません……。成長できているのでしょうか?」
なるほど。これはトレーニングをしていく上で誰もがぶつかる悩みなんじゃないでしょうか。
頑張ってトレーニングをしているけど、自分が成長しているのかわからない。
今日は、そんな悩みを解消し、さらに私なりに考えた「うまくなるコツ」をご紹介します!
なんで成長しているかわからなくなるの?
これは簡単な話なんです。
仮に1からトレーニングを始めたとします。
最初のうちは、「声がしっかり出るようにしましょう」とか「呼吸の仕方を変えてみましょう」とかですかね。
この辺りは、とっても具体的なんです。
声が小さい→声量がある響く声を手に入れるためのトレーニング→声量が上がる
と、目に見えて成長が分かるわけです。
今まで出なかった高い声が楽に出るようになった、とかもそうですね。とっても具体的。
しかし、ある程度レベルが上がり、ある程度声も出る、ある程度高いキーも楽にでる、結果歌も結構歌える。
この辺りになると、成長スピードはほとんどの人が遅くなります。
これはあたりまえのことなんです。
そして「何が成長なのか」これが曖昧になってくる時期でもあるんです!
何が成長?
これが今日の記事の1番大事な部分です。
この「何が成長なのか」ということが、成長しているのかわからなくする原因です。
ある程度声も出て、テンポも音程も取れれば、歌がうまい人にはなります。
ここまでは、ある程度「答え」があるわけです。
しかし、このあと……音のクリアさとか、微妙な発声のクセとかそのあたりになると、いままでよりかなり細かくなります。
さらに、その人の歌の個性だとか、表現だとかそういった分野になってくると、
これはもう「答えがない」んです。
歌っていうものは、最終的には「かっこよければいい」「人を引き付ける力があればいい」
そんな答えがないものなのです。
答えがないからこそ、自分がどこに向かっていけばよいかわからなくなり……
答えがないから、成長している手ごたえも得られなくなっていく……
これが、今回の問題の答えです。
それを踏まえたうえで……
うまくなるコツ!
自分の声、自分の歌を録音して聴いてみてください。
なるべく自分が歌っていると思わないで聞いてくださいね!(大体自分の歌や声っていうのは気持ち悪く、ヘタに感じるものです^^;)
そして……
①自分の課題を必ず見つけてください!
これが大事です! 自分の課題を必ず見つけてください!
②そしてその課題をどうすれば改善できるか考え、その課題をクリアするためにトレーニングをしましょう。
そしてその課題がクリアできたら……さぁ、もう一度自分の歌を聴きましょう。
①に戻り、自分の課題を見つけましょう!
このループを納得するまで繰り返しましょう。
自分でわからなければだれかに聴いてもらいましょう! ただ、その聴いてもらった人の好みによって課題が変わります。そこは注意を!
そして……
納得できればあなたは完璧!?
課題が自分で聴いても見つからない、誰にきいても見つからない、そうなればあなたは歌の神です!
それと同時に、成長はそこで終了です。
逆に言えば……どんな小さな課題でも、「課題が見つかる限りあなたの成長は止まらないんです!」
ただ歌うだけになってしまうと、成長はしにくいものです。
あなたの課題を見つけてください!
そしてその課題は答えはありません!
あなたやほかのだれかが思ったことが答え何です。
そして、最終的に自分の歌の方向性を決めるのは、あなた自身なのです!
まとめ
どうだったでしょうか
私の考える「うまくなるコツ」は
①あなた自身が思う課題を見つけ続けること
②そしてその課題をクリアし続けること
この2つです。
とっても単純でわかりやすくないですか^^
当然これが簡単なことではないのですが^^;
そして、自分の向かう方向が分からなかったり、課題が見つけられなかったり、課題の解決方法がわからなかったり……
そんなときのために私のようなボイストレーナーがいると、私は思っています。
私の持論で、ほかのトレーナーの方はどのようにお考えかわかりませんが、
ボイストレーナーはプレイヤー(声に悩む人)のサポーターだと考えています。
その人が進みたい道を歩くためにはこうしたほうがいいんじゃないか、とかのアドバイザー的なものです。
私があなたの道を切り開くのではなく、あなた自身が道を切り開くためのお手伝いをしたい、そんな感じです。
余談で熱くなってしまいましたね、失礼しました^^;
本日は「成長とはなんなのか、うまくなるコツは」という題でお伝えしました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>