息を長く続かせる方法

日はこんな質問を生徒さんからいただきました。

「肺活量がないのか、息が長く続かないんです。すぐ苦しくなってしまって……やっぱり走ったりして肺活量を増やすしかないですか?」

なるほど。たしかに、息が長く続かなくてロングトーンが苦手だったり、ブレスが多くなったりしてしまってお悩みの方はいらっしゃいます。

今日はそんな方に、「息を長く続かせる方法」をご紹介します。

息が長く続かない原因

原因は個人個人によっていろいろあると思います。

思いますが、私が今までお会いし、このお悩みを持っている方の原因は大体同じでした。

その原因は、「息と声の使い方が上手でない」ということです。

 

肺活量は、当然あったほうがいいんでしょうが、ある程度はこの「使い方」で改善されます。

では、どういう使い方をしている場合、長く続かないのでしょうか。

 

どんな状態?

これから何個か例をお出ししますので、想像してみてください^^

 

①たくさん吸えていない

単純に、多くの空気を吸えていないので、出せる息が少ないという状態です。

 

②吸った空気をはけていない

実は結構いらっしゃいます。せっかく取り込んだ空気をある程度しか使えず、すぐに吸いたくなってしまいます。

 

③息と声のバランスが悪い。

①、②どちらも問題ないのに、発声法がうまくいかず、呼気をしっかり声に変えられない状態です。

呼気ばかり多くでてしまい、息がすぐになくなってしまいます。

響きのある強い声が出ない方は、この傾向があるかも。

 

大きく分けるとこの3つのパターンが多いです。

 

改善方法

①、②は以前の記事で書いた、腹式呼吸をしっかりやってみましょう。

そして、限界まで吸って……限界まではく!

これを毎日寝る前にでも横になりながらやりましょう!

 

コツは「限界まではく」こと

しっかりはければ、空気は勝手に吸います。人間の身体はそうなっているようです。はいたら吸わないと苦しいですからね^^

しっかり吸って……限界の限界の限界までゆっくりはいていきましょう!

これを5回で良いです!

5回毎日やりましょう!

かなり腹筋も鍛えられますよ!

 

③の方

トレーニング方法としては、「ハミング」が有効です。

ただ注意点として、しっかり振動、共鳴を感じながら行いましょう!

早速やってみましょう!

口を閉じて、鼻がむずがゆく振動するように、鼻に向かって息を流して音にします。

 

「ん~~~~~~~~~♪」

 

という感じで、口を軽くとじたまま、鼻の上あたりから音を出すようなつもりで、「ん~~~~♪」と出しましょう。

どうですか? ハミング、できましたか?

このハミングの共鳴、鼻の振動が大切です。息が出すぎる場合、この振動が弱くなってしまいます。

しっかり鼻がむずがゆくなるくらい振動させてくださいね!

 

 

そしたら、もう一度ハミングをしてください。

 

「ん~~~~~♪」

 

そのまま、ゆっくり口を開けます!

ハミングしたまま、ん~~~♪とやったままですよ!

 

「ん~~~~~~(ゆっくり開けていく)ぅあ~~~~~~~~~♪」

 

みたいになると思います。うん、文章だとわかりづらいですね^^;

で、やりたいこととしては、このハミングでしっかり共鳴(鼻がむずがゆくなるような振動)を感じながら、その振動を発声につなげます。

こうすることによって、共鳴しているしっかりした発声になるので、はいている息は以前より少なく、響きのある声が出るようになります。

そして、この発声をそのまま歌につなげてみてください。

 

今までよりも息が長く続くと思います。

その上! うまくいけば声も今までよりも響き、素晴らしい歌声を実感できるはず!

 

本日は、「息を長く続かせる方法」をお伝えしました。

個人個人によって原因は違うと思います。

ただ、この「使い方」を変えるだけでかなりの確率で改善されるはずです。

ぜひ、トレーニングに取り入れてみてください!

 

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