
本日はタイトルの通り音感のお話です。
なんとなく聞いたことがある単語ではないでしょうか
「絶対音感」 「相対音感」
ものすごーく単純に言ってしまえば、
音を当てられる能力です。
CMで流れている音楽……
学校のチャイム……
これらの音を音階で示せるわけです。
……
……じゃあなんで2つあるの?
そう思いませんか?
本日はこの二つの違いをご説明しますね^^
絶対音感
絶対音感とは、単独で音を聴いたとき、その音を自分の記憶から絶対的に識別する能力です。
Wikipedia先生の表現をお借りしましたが……わかりづらいですよね^^;
簡単にかみ砕いた例でお伝えしますね
今あなたの前に熱いコーヒーの入ったカップがあるとします。
その温度を当ててほしいわけですが、
そのコーヒーを飲んで「○℃」とビシッとあててしまうのが絶対音感です。
音でも同じ。聞いた音を単独で判断、識別する能力ということです。
で、もう一つの能力は……
相対音感
相対音感とは、基準となる音との相対的な音程によって音の高さを識別する能力です。
Wikipedia先生の表現をお借りするとこんな感じ。
さっきの絶対音感の例でお伝えしますね
熱いコーヒーが入ったカップが、今度は2つあります。
1つは「60℃」と答えが分かっています。
この60℃のコーヒーを飲んだ後、もう1つのコーヒーを飲んで、温度を当てる能力。
つまり、基準となる温度を知ったうえで、
「さっきのコーヒーが60℃だったから、このコーヒーは、さっきのより少し熱いから、70℃かな?」
と判断して当てる能力が「相対音感」です。
音で言うならば、「ド」(もしくは「ソ」)などを基準にして、今流れている音は、「ド」よりもこのくらい離れているから「ミ」かな、と判断できるという能力というわけです。
どっちがいいの?
優劣はありません。
どちらも、「音を判別する」という結果に変わりはないからです。
余談ですが、私は絶対音感を持っていません。
昔「絶対音感」っていう響きがかっこよく感じて、とっても憧れた時代がありました。
ただ、絶対音感を持っている方の話を聞くと、結構大変なようで。
雨が降る音や、人ごみの雑踏まで音階で聞こえてしまうんだそうです。
そして、それが不協和音だと、頭痛がしてしまったり、気分が悪くなったりととてもつらいこともあるとおっしゃられていました。
音楽的にはかなりの武器ですが、メリットだけではないんですね^^;
トレーニングで身に付く?
「絶対音感」はトレーニングで身に付くものではないといわれています。
幼少期に音感をトレーニングすると身に付くとか、生まれながらのものだとか、色々所説があります。
逆に、「相対音感」はトレーニングで身に付きます。
これは年齢は関係ありません。トレーニングをしっかりやれば身に付く能力です。
例えば、「ソルフェージュ」というトレーニングがあり、このトレーニングを行うことで、鍛えられます。
なので、最終的に、流れている音を音階でとらえる能力、もっと簡単に言えば、音を言い当てる能力は、「相対音感」を鍛えることで習得可能ということですね^^
まとめ
この音感のお話は、歌を学ぶ上で良く話に出てきます。
大体の方が、「今自分が出している音は(ミ)だな!」とか意識して出していないと思います。
もっと言えば、自分が出している音なんて、ドなんだかミなんだかわからないと思います^^
普通に歌う分にはそれであまり困ることはないです。
ただ細かい音程を理解、発声するときや、楽器をやられる方だと、聴いた音を「耳コピ」したりする場合、持っているとかなり強力な武器になる能力です。
興味があれば、ぜひ訓練してみても良いと思います。
今は、スマホアプリで簡単なソルフェージュのアプリもありました。
便利すぎてちょっとびっくりした今日この頃でした^^;