
「歌っている時気が付かなかったけど、録音して聴いてみるとなんか少しずれているような……」
「音程はずれていないと思うんだけど、なんかきれいに聞こえない……」
この現象は、実はほとんどの人に起きているといっても過言ではないようなものなんです。
今日は、そんなピッチ(音程)や綺麗な声に聞こえる発声法のお話。
今日ご紹介する内容はうまくいけば即効力のある素晴らしい技(?)です!
ぜひ最後まで読んでみて試してみてください!
下にずれる?上にずれる?
歌を歌っているとき、音程がずれてしまう
よっぽど音感の良い方でなければ、1曲を通して全くずれないという事はあまりないと思います。
人間ですのでかなりうまい方でもずれは生じます。
で、このときですが、上と下、どちらにずれていると思いますか?
例えば「ソ」の音を外してしまったとき、上の「ラ」か下の「ファ」か。(わかりやすくするため半音ではなく1音でお伝えしています)
……
ほとんどの場合は、「下にずれます」
上に外す場合は何かを意識した結果、上に行ってしまう場合が多いです。
普通に歌っていて外れてしまうのは、ほとんどが下なんです。
さらに……
同じ音程でも上から音をとらえるとキレイ
同じ「ソ」という音を出す場合でも、下からしゃくるように「ソ」を出した場合と
上から「ソ」をとらえる音では、かなり響きが変わってきます。
結論を言えば、音としてキレイに聞こえるのは「上からとらえる方」です。
さらに、発声の観点から見ても、下からしゃくるように高音に移行していくと、下アゴに力みが生じたり、喉周りに過剰な力みのある発声につながりやすくなってしまいます。
音を上からとるように意識すると、結果軟口蓋(のどチンコの後ろあたり)が上に上がりやすくなり、結果「喉が開いた発声(咽頭共鳴腔が確保された発声)」につながりやすくなります。
なので、「音程は上からとらえること!」 これがおすすめです!
まとめ
今日は歌を歌うときに高めの声を出すつもりになってみようというお話でした。
・音を外してしまうときは「下」に音がずれてしまうことが多い
・同じ音程でも上からとらえた音の方がきれいに聞こえる
・上からとらえる意識をすることで、結果、喉周りの過剰な力みが抜けたり、喉が開きやすい
以上でした。
なんか小難しくてよくわからないな~、って方、いらっしゃいますよね^^
ご安心を!
今日の記事で私が伝えたいことをめちゃくちゃわかりやすくまとめると……
すぐにでも試してほしい「秘伝の技」は!
「歌を歌うとき、すべての音を1音くらい高く出すつもりで歌ってみる」
以上です!
かなり即効性の効果が期待できます。
ぜひ試してみてくださいね!
補足
音がキレイに聞こえるのは上からとらえること。
しかし、音楽ジャンルによっては、あえて下からしゃくるように発声し、張り上げ発声で歌ってしまう「表現」もあります。
以前からこのブログでたびたび出てくる「表現に答えはない」ということ。
この発声一つとってもそうなんです。
ギリギリの声で声を枯らすようにして叫ぶように歌う!
こういった発声がかっこいいというジャンルもあります。
こういった歌を歌うのであれば、私がおすすめしている発声法は合わないでしょう。
しかし、私のおすすめは、「まずはある程度、楽に、キレイに、のびやかな、いわゆる王道な発声」を身につけることです。
このいわゆる良い発声から崩すことはできます。
後、この王道発声は負担の少ない発声でもあります。
過剰な力みや、声を枯らしながら歌うような発声は、表現としてはありですが、声帯に対しての負担はすごいです。
はっきりいって寿命を縮めてしまっているのです^^;
なので、そういった声を出したいという方でも、まずはしっかりした発声を身につけましょう^^
これからも長く続くあなたのソングライフを送るために、まずはしっかりした発声を身につけること強くおすすめします!