
本日も実際にあった出来事よりご紹介。
生徒さんより以前から相談を受けていた内容がありました。
それは……
「声が常に少しだけ枯れているような気がする」
私はお医者さんではないため、ボイストレーナーとして発声の観点から改善を考えつつ、専門外の内容に関しては声を専門にしている耳鼻科に行くようおすすめしていました。
生徒さん曰く、耳鼻科の先生に診てもらったところ、声帯に少し腫れがあるが、特別な異常はないとのこと。
声の使い過ぎではないか、とのことだが普段はそんなに使っているわけではない。
とてもお困りでした。
なんと1週間後のレッスンで声枯れが改善!
生徒さんもとても喜んでおりました^^
(私もすごくうれしかった!)
で、そのクセとは……
咳払い
でした。
なぜこれが良くないかというと……
声帯は繊細
声帯はすごく小さく、そして粘膜です。
とても繊細にできているのです。
なので、少し腫れただけでも、うまく振動ができず結果「声枯れ(嗄声)」になってしまったりします。
今回の生徒さんは、鼻炎のアレルギーをお持ちで、鼻水が喉の方に流れてしまう「後鼻漏」状態でもあるとのことでした。
喉の方に鼻水が流れてしまうので、しょっちゅう「ん”ん”ん!! ん”ん”!」と咳払いをしていたところ、それがクセになってしまったとのことでした。
また、家にいる時ではなるべく喉に流れた鼻水を飲み込みたくないため、タンをだすように、「か~~~~、ぺっ」ってやつをしょっちゅうやっていたとのこと。
結果、これらの行動が、声帯に刺激を与え、慢性的に腫れさせてしまっていたようで、少しの声枯れがずっと続いていたようでした。
まとめ
本日は、実際の例をご紹介しました。
しかし、この「咳払い」がクセになっている方は結構いらっしゃると思います。
とっても小さなことですが、声帯は繊細!
とてもデリケートなのでいろんな要素で声のコンディションは変わってしまいます。
今回ご紹介した内容はそのいろんな要素の一つにすぎませんが、頭の片隅にでもおいておいていただけるといいかもしれません。
今後「咳払い」をすることに抵抗が出てくるかもしれませんよ^^
※注意
今回のご紹介はあくまで一例です。
「声枯れ(嗄声)」の原因は本当にいろんな原因があります。
発声の問題、治療が必要になるような問題……
中には恐ろしいものもあります。
長引く「声枯れ(嗄声)」は注意が必要です。
必ず自己判断されず、専門の医療機関に行かれることを強くお勧めします。