
昨日のレッスン中に、生徒さんよりこんな質問を受けました。
「歌って、はっきり歌詞を言ったほうがうまく聞こえるって聞いたんですけど本当ですか?」
歌詞を滑舌よく歌うことと、逆に流すように歌うことと、どちらがうまく聞こえるのかというご質問です。
さて、あなたはどっちがうまく聞こえると思いますか?
今日は、このご質問についてお話します。
どちらがうまく聞こえるのか
先に結論を言ってしまいます^^
それは、「どちらとも言えない」です。
「なんですか、そのいい加減なアンケートの答えみたいな結論は( ゚Д゚)」
そんなお声が聞こえてきそうですが、ちゃんとご説明しますね^^
この2つは結果
「はっきり歌う」「流すように歌う」
この2つはいわば結果なんです。
一つの表現の部分と言ってもいいでしょう。
なので、好みによってどっちが好きかは変わってきます。
実際、「はっきり歌う」アーティストさんもいれば、「流すように歌う」アーティストさんもいます。
そして、どちらのアーティストさんも上手かったりします。
なので、この2択は「どちらとも言えない」のです。
では、この2択が結果ということは、その前の段階が大事という事です。
それは……
ブレス(呼吸)
呼吸がしっかりつながっておらず、不安定な状態だと、「上手い歌」には聞こえないことが多いといえます。
たとえば1フレーズ歌う際、ブレスが安定せず、強くなったり弱くなったりしてしまうと、「安定感のない声」になってしまいます。
そんな安定感のない状態で、歌詞をはっきり歌っても上手くは聞こえないでしょうし、逆に流すように歌っても上手くは聞こえません。
逆に土台であるブレスがしっかり安定した歌声であれば……そこから先は表現として、「はっきり歌うのか」「流すように歌うのか」選択すればよいというわけです。
このブレスのトレーニング方法は、
以前ご紹介したブレストレーニングを参考にしていただけると良いと思います^^
ぜひ実際にやってみてください。
まとめ
本日は「はっきり歌うのか」「流すように歌うのか」というご質問からのお話でした。
まとめると
・はっきり歌えばうまく聞こえるわけではない
・土台であるブレスがしっかりできていれば、どちらでも表現としてとらえられる。
・ブレストレーニングをしっかり行って安定感をだそう!
上手く聞こえるためにはブレスの安定は必ず必要です。
当然、上手く聞こえるためにはほかにも要素はありますが、
ブレスは土台! しっかりトレーニングをしましょうね^^