うるさい声と響く声の違い 同じ声量でも聞こえ方は変わる?

A:声が大きくてうるさい人

B:声が響いて良い声の人

こんなAさんとBさんがいた場合、違いはなんだかご存じでしょうか? 「声量」だけで言えば、AさんもBさんも同じだったとしても、このように「うるさい!」ときこえるか「響いて良い声だな」と思うかの違いは出てきてしまうのです。

本日はそんな声の聞こえ方のご紹介です。

うるさく聞こえたりそうでないのはなぜ?

「うるさい」というのは、「不快感」「耳障り」など、マイナスのイメージが大きい場合に感じます。当然どんな声でも、音量が大きすぎればうるさく聞こえるでしょうが、実は音量だけの問題ではないのです。

 

響き方の問題

発声で言えば、喉が閉まった力みで押し出すような大声は、ほとんどの人はうるさく聞こえると思います。これはなぜかというと、この発声方法で大きな声を出す場合、そのほとんどが「叫び声」「怒声」のような響きになってしまいます。簡単に言うと、「キレイな響きの声ではない」という事ですね。

怒鳴るような大声は、話しているご本人の喉にもかなり負担をかけます。あまりオススメできる発声方法ではないですね^^;

 

逆に、「喉が開いてリラックスできている響きが多い声」である場合、声量が大きくても不快感なく、逆に良い声だな~、と感じることができます。

 

心の問題

かなり広くなってしまうのですが、メンタルの状態によって聞こえ方は変わってきます。例えば、どんなに良い響きでもうるさく、つまり不快に聞こえてしまう場合として、

・何かあって心に余裕がなくなっている

・悪いストレスが働いてピリピリしている

・相手のことが嫌い

など、ほかにもいろいろな要素がありますが、こんなことがあげられます。

どんなに良い響きだったとしても、自分自身に余裕がなく、ピリピリしている状態であれば周りの音すべてが騒音に聞こえてしまうかもしれません。また、声を出している相手のことを良く思っていなければ、フィルターがかかり、その相手の発するもの全てが悪く見えてしまうかもしれません。

このように、心の状態によって、見え方、聞こえ方、感じ方は変わってきてしまいます。

 

喉に負担をかけない良い声を

うるさい声を出してしまっている場合、自分自身の喉にかなり負担をかけている場合が多いです。居酒屋さんで大声で話していると翌日声が枯れて出ない、なんてことも発声方法が原因になってしまっていることもあるのです。(当然アルコールを飲んだ状態で大声を出すことは声帯に良くない行為ですが)

周りにうるさいと思われてしまうだけでなく、自分の声帯にダメージを与え続けるのはとても危険です。こういった方にはぜひ発声トレーニングをオススメします。

また、リラックスしたよい発声ができるようになると、それだけでコミュニケーション力は上がります。それはなぜかというと、声の響きというものは、相手に与えるイメージがかなり強いのです。コミュニケーションスキルを色々使う事も重要ですが、しっかりとした説得力のある声を出せるということは、ものすごい有効なコミュニケーションスキルを使えることと同等です。

ぜひ、リラックスした良い発声ができるようトレーニングしてみてくださいね。

 

本日はうるさい声と良い声の違いでした。

同じ声量だったとしても、発声方法や相手のメンタル状態によって聞こえ方は変わってきます。

もし、今度どこかで「うるさい声だな~」とか「良く響いて良い声だな~」というような人とお会いした際はどちらの響きだったか少し耳を傾けてみてください。そんな経験が自分の声を良くするヒントや気づきになったりするときもありますよ^^

 

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