何度かブログでも取り上げている分野ですが、この分野はとっても奥が深く、しかもものすごく混乱しやすい分野なので、継続的に取り上げています^^
本日はミックスボイスの違いのお話です。
ミックスと一言で言っても、人によって聞こえ方が全く違うと思いませんか?それにはしっかりとした違いがあるんです
ミックスには声区(レジスター)という考え方があるのですが、本日はよりわかりやすくシンプルにするため、その考え方はひとまず置いておきます。
大きく分けて2つの違い
ミックスと呼ぶのは、大体「地声ではきつい音域が、なんかキレイに力強く出ている高音の声」という認識の方が多いのではないかと思います。大丈夫、その認識で間違っていないと思いますよ!
基本的に普段話すような地声と、歌で使う高音は共鳴させている部分や声を出すための筋肉の使い方が異なってきます。でも、この辺りを深く考えていくと混乱してきます。トレーナーとしては知っておく知識ではあるのですが、歌う上では小難しいことは置いておいて、「地声できついところが地声なのか裏声なのかよくわからない声で上手く出ているやつ」くらいの認識で十分です。
裏声からのミックス
高い裏声を出して、だんだん下げていってみてください。
どこかで地声に切り替え割る音域があると思います。そのあたりがブレイクとかブリッジとか呼ばれる部分です。そしてそのあたりは、おそらく裏声で出していっても出ますし、地声でも出そうと思えば出せると思います。
しかし、この裏声から引っ張るような、「ベースが裏声」の声が裏声からつないできたミックスです。
パワフルさこそ少ないものの、「透き通ったような声」「繊細な声」といった印象を与えることができる声です。
地声からのミックス
裏声からのミックスとは逆に、地声から引っ張っていく声です。
一番低い声をだしてみて、そこからゆっくり音を上げていってみてください。さっき裏声で出したような部分が地声でも出ることはでると思います。今度は地声のような強い響きをもったままの声です。
この声は、ロックを歌うような声、強く、パワフルに歌うような声です。
バランスを鍛える
今2つのミックスについてご説明しました。しかし、このご説明だけで出すことは難しいと思います^^;
なぜなら、基本は上のような認識で2つの声があるのですが、最終的には、裏声だけ、地声だけという事ではなく、混ぜていくようなバランスを覚える必要があるからです。
このバランスをどうするかによって、裏声が強いミックスとして出していくのか、地声が強いミックスとして出していくのかを調節していくのです。
このバランスを鍛える作業がとても難しく、時間をかけてトレーニングを積むことが必要になってきます。
自分の目標と現在位置
本日は2つのミックスのお話でした。
歌は、人によって好みがあると思います。歌声も同じように、キレイに出したい人もいれば、パワフルに出したい人もいます。
どれが正解という事はありません、あなたが好きな声を出すことが目標です!
その目標に向かうために、今自分がどういう声が出ているのか、目標とする声や歌を歌うためにはどうしたらいいのかを知ることが一番に近道になります!