相手への印象が悪くなってしまうのはなぜ?
以下の内容が考えられます
発声の問題
伝え方の問題
発声の問題
相手とのコミュニケーションにおいて「なぜか印象が悪くとらえられてしまう」というお悩みは結構多いです。発声の問題としてこういったことが起きる場合は、声が小さい、滑舌が良くない、声がこもっている、などの原因が考えられます。
声の印象というものは、その人の印象を決める上で重要な役割を果たします。逆に言ってしまうと、この発声の部分で「ぼそぼそ声」「滑舌が悪い」「声が聞き取りにくい」などがあると、その人の印象は悪くとらえられてしまう可能性があるという事です。そのため、印象の良い声を出すためにも、発声はトレーニングうをやっておく必要があります。
この3つに関してはほかのページでご紹介していますので、そちらをご確認いただけるとわかりやすいかと思います。(上記文字クリックで移動できます)
伝え方の問題
伝え方というものは、コミュニケーションにおいて重要な内容です。そして、勘違いされている方が多い部分でもあります。
例えば、あなたが知人に食事に誘われたとしましょう。しかし、あなたはその日は別の用事があり、誘いを断らなければいけません
こんな状況があったとき、どのようにお断りしますか?
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今、もしあなたが断り方として、「文言」を考えていたとしたら、それは断り方を失敗してしまう可能性があります。文言というのは「その日は予定があると言おうか? それともほかに何か理由を付けようか……」という文章の事です。
コミュニケーションにおいて大切なものとして「言語表現」と「非言語表現」というものがあります。『言語表現』というものは「文言」の事です。『非言語表現』というのは、文言ではなく「雰囲気」「表情」「声の感じ」などの感覚のものです。
そしてコミュニケーションにおいて重要視されるのは『非言語表現』の方です。
人は話の内容を聞いていない?
最近の出来事で結構です。誰かとの会話を思い出してみてください。
その話の内容ですが……文言を細かく覚えているでしょうか? 重要度にもよるでしょうが、ほとんどの方が「こんなこと言ってたな~」とか「確かこういっていた気がするな~」という感じで、事細かに文言は覚えていないのではないでしょうか?
ではその時の相手雰囲気や声のトーンを思い出してみてください。
「楽しそうだったな」とか「つらそうだったな」とか、「テンション高かったな~」など、雰囲気や感じというものははっきり思い出せるのではないでしょうか?
このように、人は相手との会話において、話の文言(言語表現)ではなく、雰囲気や感じ(非言語表現)を受け取っていることがほとんどです。そのため、相手とコミュニケーションをとるときに、非言語表現を大切にしなければいけないという事になります。
非言語表現のトレーニング
相手への印象が悪くなってしまっている場合、この非言語表現で失敗してしまっている可能性があります。
「ごめんなさい」と謝る場合であっても、表情を変えず、声のトーンも変わらないまま「ごめんなさい」という場合と、表情を変え、声のトーンを適切に変化させて「ごめんなさい」といった場合では、結果は全く変わってきます。文言自体は同じ「ごめんなさい」でも結果が変わってしまうのです。
この「非言語表現」をトレーニングするためには、
①技術的な発声トレーニング
②その場、その相手の状況を読み取るトレーニング
が必要になります。
発声トレーニングは色んな声のトーン、速さ、相手に届く声などの技術的な部分を磨くためです。
②のトレーニングは、「どのような声や雰囲気を出すことが最適なのか」を読み取れるようにするトレーニングです。せっかく技術的に色々な声を出せるようになっても、その場、その相手に適切なものが判断できなければ、効果的な非言語表現を出すことができません。
相手を意識すること
一つ、すぐに実践できて効果的なことがあります。それは、コミュニケーション全般に言えることなのですが、『相手を意識すること』です。
コミュニケーションは一人で行うものではありません。相手がいるものです。「この表現で伝えたらどう感じるだろうか」そんな内容を少しでよいので意識しておくことで、印象はガラっと変わる可能性があります。
「自分がこうする」でなく「相手がいるからこうなる」という考えを少し持つだけで、非言語表現は変わってきます。