緊張しやすい・あがりやすい

緊張したりあがる原因は?

心(メンタル)の状態

緊張してしまったり、あがってしまったり原因は、あなたの心(メンタル)の状態が原因になってしまっていることがほとんどでしょう。そのため、この心の状態を「緊張したりあがったりしない状態」にすることができれば、緩和されることが非常に多いです。

ストレスホルモン

緊張したり、あがったりすると「ストレス」を感じますよね? 脳がストレスを感じると「ストレスホルモン」と呼ばれるものが分泌されます。このストレスホルモン自体は悪いものではないのですが、過剰に分泌され続けると、さまざまなデメリットが起こってきます。そのため、このストレスホルモンが過剰に出続けるような状態を抑える必要があるということですね。

ストレスホルモンの1つコルチゾールについてこちらのページで記載した内容を、こちらでもご紹介します。

『コルチゾール』とは……

コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるストレスホルモンの一つです。私たちの脳がなんらかの原因でストレスを感じると、このコルチゾールが分泌されます。ストレスを感じた際に分泌されるホルモンのため、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」と同じように、ストレスホルモンと呼ばれるわけですね。

コルチゾールはストレスを感じた際に分泌されるため、「悪いもの」と勘違いされてしまいがちですが、コルチゾールは決して悪いものではないのです。コルチゾールは私たちに何かの危機が訪れたとき、体や脳が対応できるようにしてくれるもの。いわば生体本能からくるものなのです。

その具体的な作用として……

抗ストレス効果

血糖値を上げる

抗炎症作用

などがあげられます。

しかし、コルチゾールはあくまでも身体や脳の緊急時に分泌されるもの。急なストレスや危機と戦うためのものなのです。そのため、このコルチゾールが過剰に分泌されると、いろいろなデメリットが起こります。

免疫力の低下

不眠

脳機能の低下(海馬の萎縮、脳細胞の減少)

無気力・不安など

コルチゾール自体は悪いものではありませんが、ストレスを長く感じているとコルチゾールが過剰に分泌されてしまいます。この状態が続くと、「うつ症状」「パニック障害」などを引き起こす可能性も増加してしまうのです。

 

「あがってしまう」という状態もストレスホルモンの過剰分泌にょり、身体が覚醒状態に入り、自律神経の交感神経が活発化されます。そうなることにより、心拍数が上がってドキドキしてしまったり、発汗、筋肉のこわばり、顔が赤くなる……などの、いわゆる「あがり状態」になってしまうのです。

 

ストレスホルモンを抑えれば「緊張・あがり」にくくなる

上記でご紹介いたしました通り、緊張は脳からの命令でストレスホルモンが過剰に分泌されてしまうことがが原因で起こります。しかし、逆に言えば、このストレスホルモンの過剰分泌を抑えることができれば、「緊張」や「あがり」はしにくくなるということです。

つまり「緊張」や「あがり」は、このストレスホルモンの過剰分泌を抑えるトレーニングや方法を知ってしまえば改善することが可能という事です!

 

トレーニング方法

緊張・あがり克服のためのトレーニング方法の一例をご紹介します。ただ、一例と言ってもこのトレーニング方法自体、どれも奥が深いものになってしまうので、名称と概要のみのお伝えとさせていただきます。

 

マインドフルネス

マインドフルネスという方法をご存じでしょうか? 日本語でわかりやすく言うならば「瞑想」にあたります。

マインドフルネスはその様々な効果に注目が集まり、企業では「グーグル社」「インテル社」などの有名企業が研修に取り入れたり、著名人では、アップル共同設立者:スティーブ・ジョブズ氏、プロ野球選手:イチロー氏 マイクロソフト創業者:ビル・ゲイツ氏などがマインドフルネスを取り入れています。

「瞑想」と聞くと宗教的に感じてしまうかもしれませんが、マインドフルネスの良いところの一つは、「宗教と切り離して行うことができる」ことです。そのため宗教的な考え方は一切必要ないですし、何かを崇拝する必要もありません。さらに、マインドフルネスの効果は科学的に実証されており、スピリチュアルなものではありません。有名企業が研修に取り入れているところからも、ただスピリチュアルなものでないことはお分かりいただけるかと思います。

マインドフルネスは「今、この瞬間」に集中します。ストレスや緊張が起こってしまっている時、ほとんどの場合、心が「今、この瞬間におらず、過去や未来に行っていること」が多いです。「失敗するんじゃないか……(未来)、またあの時みたいになってしまうんじゃないか……(過去)」などです。こういった思考がストレスを呼んでしまったり、緊張をさせる原因になっていきます。

また、マインドフルネスを行うことによって、「脳の作り」に変化を及ぼす、という事もわかっています。これにより、緊張しにくくなったり、あがりにくくなったり、また「うつ」や「パニック障害」などにおいても効果的な効果を挙げています。

 

認知行動療法

「認知行動療法」なんて名前を見ると、「なにかの病気を治すためのものなんじゃないか」「緊張しやすいだけで病気ではない」と思われる方が多いのではないかと思います。

ここで勘違いを避けるためにお伝えすると、認知行動療法の考え方は、「楽に生きるための生活の知恵」くらいに思っていただくと良いかと思います。当然、認知行動療法は心理療法として「うつ」「不安障害」などの治療として使う事も多いです。しかし、「人前で話すのは緊張する」「ストレスを感じやすい」など、普通に生活していて誰でも起こるようなことに対しても効果を発揮します。

難しそうな名前がついているものなのですが、認知行動療法の考え方は、誰にでも効果的に力を発揮するものです。

 

歌を歌う事はストレスに対し効果を発揮します。

歌を歌うことにより、ストレスホルモンの一つ、コルチゾールが減少することは、調査により実証されています。緊張、あがりの原因になっているストレスホルモンの過剰分泌を抑える効果があるという事ですね。歌を生活に取り入れたり、歌のトレーニングをすることは、こういった面から見ても効果的です。

歌に興味があり、さらに日常のストレスを減らしたい、という方にはもってこいの方法だと言えるかもしれませんね。

詳しくは⇒心を自由にする歌のボイストレーニング

 

あなたに合ったトレーニングを

こちらでご紹介したトレーニングは一例です。また、どのトレーニングもやっていくと奥が深く、色々な方法が出てきます。どれも効果的な方法ですが、人には好みや興味があるように、合う合わないがあると思います。まず最初にあなたができそうなトレーニングを見つけ、だんだんと掘り下げていくのがよいでしょう。

トレーニングを進めることであなたの心の状態を変わり、緊張やあがりと上手く付き合える状態になることを実感と思います。

 

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