ストレスがつらい

ストレスと付き合う

ストレスが毎日多く、とてもつらい……。そんな悩みを抱えられている方は多いのではないでしょうか。人間のベースは心です。この心の部分が、辛い、落ち着かない、など良い状態にない場合は、「声」はもちろん、「全ての行動」にも影響が出てしまいます。

また、「ストレス」を毎日多く感じ、「ストレスがつらい」と感じてしまっている場合、身体にも影響が出てきてしまいます。病院に診察に行って、「ストレスをなるべく感じないように」と言われることも少ないありません。行動だけでなく、身体の不調にもつながるものですから、恐ろしいものですよね。

ただ、この「ストレス」……なくそうと思ってなくせるものではありません。毎日の生活、仕事、勉強、事故、病気、その他色々私たちが生きる上で、必ず何かしらのストレスを感じます。そのため、「ストレスを避けて生きる」という事は、あまり現実的でないのです。

では、どうしたら良いのか……実は色々な研究により、効果的な「ストレスとの付き合い方」というものが分かってきました。ストレスを避けて生きることはほぼ不可能ですが、「ストレスと上手く付き合う」ことはできます。

 

ストレスをどう考えるかで……

あなたは普段ストレスをどのように感じているでしょうか?

おそらくほとんどの方が、「ストレスは嫌だ、ストレスをなくしたい、ストレスが多いと病気になる」など、マイナスのイメージで感じられているのではないでしょうか? ストレスを感じると心臓がドキドキしてきたり、胸が締め付けられるように感じたり、汗をかいたり、呼吸が浅くなったり……と、身体に変化が起こるため、「つらい」「苦しい」と感じてしまいます。そのため、ストレスは嫌だ、ストレスは身体にとって害だ、と思ってしまうのです。

しかし、このストレス……実は「ストレスのとらえ方」「考え方」次第でストレスは身体に害を与えないし、むしろ力を与えてくれる、という事がわかってきています。

 

ストレスは害ではない

「ストレスを多く感じている方は寿命が短くなってしまう」こんなイメージが多くの方の中にはあると思います。しかし、こんな研究結果もあります。

「ストレスが多くても、ストレスをつらいと考えていない人は寿命が縮まらない」

これはアメリカで行われた調査で、なかなか衝撃的な内容だと思います。「ストレスが多い=身体に悪い」だからストレスを減らしたり、避けなければいけない、と考えることがあたりまえのようになっている中、「ストレス自体は害ではない」という研究結果です。つまりは、「ストレスがつらい」「ストレスは嫌だ」と考えることが私たちの身体に影響を与えているという事なのです。

さらにこの調査にはもう一つ驚きの結果があり、それは「ストレスはあまりない」という人よりも「ストレスは多いが、ストレスを健康に悪いと思っていない」という人の方が、死亡リスクが低いというのです。こういったことから、「ストレス=害ではない」と考えることができれば、むしろ私たちに力を与えてくれるものになる、という事です。

 

ストレスを味方に付ける方法

ストレスを害ではなく、むしろ良いものととらえる、ということが分かったとしても、なかなかそれを日常から実践することは最初は難しいと思います。しかし、トレーニングすれば必ずできます。

「ストレス=害」というのは無意識のうちに考えてしまっていると思います。何かストレスを感じたときに、無意識のうちに気持ちがず~ん、と重くなったり、胸が苦しくなったり、嫌だな~、と考えたりしてしまうのではないでしょうか?

人間は普段「自動運転モード」で動いていることが多いです。今までの経験から、「これはこう」と、無意識のうちに判断します。そのため、何かストレスを感じると、すでにあなたの中にインプットされている「ストレス=害」という認識から、身体が自動運転してしまい、「つらい」状況が起こってしまいます。つまり、これを「ストレス=害ではなく味方」という認識に変換し、自動運転モードを変えることができればよいということですね。

 

認知行動療法

このインプットされている認識を変えていくトレーニングとして、「認知行動療法」というものがあります。

人は何かを認識(認知)をすることから感情や行動が始まります。今回の例でいうと、「ストレスを感じた=ストレスは害」というものが認知で、この認知をしてしまうと、次におこる感情と行動もそれの延長のものになってしまいます。そのため、この認知を変えることができれば(今回の場合、ストレス=害)、その後の感情や行動も変わります。

これによって、ストレス=害、という考え方を変えてゆき、ストレスを味方に付けることができるようになってきます。

 

マインドフルネス

マインドフルネスというものは、わかりやすく言えば「瞑想」です。

マインドフルネスはその様々な効果に注目が集まり、企業では「グーグル社」「インテル社」などの有名企業が研修に取り入れたり、著名人では、アップル共同設立者:スティーブ・ジョブズ氏、プロ野球選手:イチロー氏 マイクロソフト創業者:ビル・ゲイツ氏などがマインドフルネスを取り入れています。

「瞑想」と聞くと宗教的に感じてしまうかもしれませんが、マインドフルネスの良いところの一つは、「宗教と切り離して行うことができる」ことです。そのため宗教的な考え方は一切必要ないですし、何かを崇拝する必要もありません。さらに、マインドフルネスの効果は科学的に実証されており、スピリチュアルなものではありません。有名企業が研修に取り入れているところからも、ただスピリチュアルなものでないことはお分かりいただけるかと思います。

マインドフルネスは「今、この瞬間」に集中し、「気づき」を大切にします。この気づきが身体の自動運転モードを止めてくれます。「ストレス=害」ととらえてしまった時、身体が緊張したりしてしまう前に、「あ、今私はストレスを害ととらえてしまっている」という事に「気づき」自動運転モードを止め、身体に影響が出ることをストップできるようになります。

ストレスを味方に付けるトレーニングとしてとても有効なトレーニングです。

 

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