会話をしていて途切れてしまう
上司との会話、部下との会話、先輩、後輩、異性、先生……
状況は様々ですが、「会話が上手くつながらない」「無言の時間が流れて気まずい」というお悩みは多いです。会話というコミュニケーション手段は日常であたり前のように使います。だからこそ、この会話の部分が上手くいかないとストレスは大きくなってしまいます。
会話が途切れてしまう原因
会話が途切れてしまう原因は様々ではありますが、一例を挙げると……
無言の時間が生まれることへの恐れ
頑張りすぎてしまう
相手を見ていない
ということがあります。
無言の時間への恐れ
会話が途切れてしまい無言になってしまう時間はものすごくなが~く感じるものです。正直とても居心地が悪い時間ですよね。
会話が途切れてしまう原因の一つとして、「無言の時間が流れてしまう事への恐れ」があります。皮肉なもので、無言になる時間が怖いからこそ話しているのに、実はその恐れが原因になってしまい、結果会話が途切れてしまい無言の時間が生まれる、という事があります。
人間は不思議なもので、「意識をすればするほどできなくなる」という現象が起きます。
例えば、大事な会議があって、何かスピーチをしなければいけない時に、「絶対にかまないようにやろう」「絶対に文言が分からなくならないようにしよう」と思えば思うほど、結果失敗してしまったりします。これは、自分にプレッシャーを無意識のうちに与えてしまい、心の状態がマイナスに働いてしまうことが原因です。このように、「こうしたくない」「絶対にこうしなきゃ!」というように強く思えば思うほど、結果望まない方向に行ってしまう、という事が起こってしまいがちなのです。
この、無言の時間への恐れが強いこともそうです。「無言の時間が流れて気まずいのが怖い」と思えば思うほどどうしてよいのかわからなくなってしまい、結果望まない方向に行ってしまうのです。
会話を途切れさせないように頑張りすぎてしまう
無言の時間への恐れと関係のあるものですが、会話を途切れさせないように頑張りすぎてしまう事も、結果途切れてしまう原因になります。
頑張って会話を途切れさせないようにしてしまうと、会話の内容よりも「頑張っている姿」が相手に見えてしまいます。さらに、頑張って途切れさせないように話しているので、内容がどうしても薄くなってしまいがちです。そうなってしまうと、相手も会話がしにくくなってしまいますし、話をしているあなたもだんだん話を続けることがつらくなってしまいます。
頑張る、ということ自体は悪いことではありませんが、頑張るというのは別の角度からとらえると、無理をしているという事です。無理をしてしまっている会話は、長く続けることが難しいですし、相手も心を開きにくくなってしまいます。
相手を見ていない
基本的に会話は一人で行うものではありません(自己会話というものがありますが、今回の内容とは異なるため、こちらでは割愛します)。相手が最低1人はいて、会話をします。
上記でご説明した「無言の時間への恐れ」や「頑張りすぎて会話をしている」場合、相手が見えておらず、気が付いたら一人でマシンガントークをしてしまっているということがあります。
よく、「会話は相手とのキャッチボール」と言われます。相手の反応があるからこそ、自分の反応を返せるのです。これは相手も同じ。自分が相手に声などのコミュニケーションを届けるからこそ、相手の人は反応ができるのです。
この部分を置き去りにしてしまい、「会話を途切れさせないようにしなきゃ」と頑張ってしまうと、結果相手が見えていないため、ちぐはぐなコミュニケーションになってしまい、会話が途切れてしまう、という事になってしまいます。
トレーニング方法
まず、なぜ会話が途切れてしまうのか、という部分を見つけます。これは本当にいろんな原因があるので、一概には言えません。
もしあなたが上記でご紹介したような、「恐れから頑張りすぎて相手が見えていないことが原因」だったとした場合、以下のようなトレーニング方法があります。
①トレーニングは二人で行います。お互い向き合って椅子に座ります。
②聞き手と話し手を決めます
③内容は趣味の話でも何でもよいです。話し手は聞き手に向かって話を始めてください
④聞き手はの反応は基本的に相槌のみ返します。ただし、しっかり話し手の表情や感情を観察し、その感情に合わせた相槌を返してあげてください
⑤話し手も聞き手の表情、反応をしっかり観察し、返ってくる相槌に合わせてコミュニケーションをとってみてください。
⑥ある程度のコミュニケーションがとれたら、話し手と聞き手を交換してやってみましょう。
このトレーニングの目的は、「相手をしっかり観察すること」「相手の反応をしっかりキャッチすること」です。
これだけで、会話は途切れず続くことが多いです。なぜなら、相手をしっかり意識し、その相手の反応に感情を返す、「感情のコミュケーションを取ることができる」からです。そして、相手の反応を観察しながら会話をしたり聞いたりすると、結果頑張って会話を続けよう、という感情は忘れてしまいます。この、忘れてしまうという事が大切です。人は「こうしなきゃ!」「こうしたくない!」という感情が働くと、結果そっちの方向に行ってしまいます。
会話のコツは自分ではなく相手をみること
コミュニケーションのコツと言ってもよいものなのですが、会話が途切れないようにするコツは、「自分」を考えるのではなく「相手」を考えることです。
会話は相手とするものです。自分ひとりで頑張っても上手くいきません。
相手をしっかり観察し、相手の感情を素直に受け取って会話をしてみましょう。